断熱のはなし③ 大切なことは
私なりに断熱について感じていることをおはなしします。
断熱のことについてよくある質問は「どの断熱材が良いのか?」だそうです。
おそらく多くの家で使用されている断熱材はグラスウール。
数値だけでいえば素晴らしい断熱材は多く存在しますね。
ハウスメーカーを検索していくと、高気密高断熱、〇〇工法、断熱材は〇〇を使用など様々な宣伝を目にします。
その言葉を信じれば、どのメーカーも工務店も素晴らしい!
どこを選んでも素晴らしい家が建てられます。
では何が大切なのか?
適切な厚さであるか?適切にしっかりと施工してくれるのかどうかです。
しっかりと施工してくれなければどんなに良い素材でも、良い工法でも意味がありません。
逆にグラスウールでもしっかりと施工すれば気密も断熱も問題ない。
なので大切なことは〇〇工法とか〇〇断熱材を使用とかではなくて、どのように施工するのかということです。
しかし、それを見極めるのが難しい💦
自分のところはできませんとか、自信がありませんなんて誰も言いませんから(笑)
なので、私が基準にしたのは自社に大工さんがいるのかどうか。
と言うのも、いろいろと聞いていくとハウスメーカーの多くは自社の大工ではなくて、どこかの工務店に工事を依頼していることに気づきました。
施工はどこがやるのか聞くと、その時やタイミング、地域に応じて頼む工務店が違うとか、ある一定の工務店に依頼するという返答が。
でもそれではそこにお願いする意味があるのか疑問ですよね💦
なので、しっかりと施主力をつけて構造見学会などに行ってみるとかそういうところも大事ですよね。
そして、自分の望む家をしっかりと建ててくれるところを選択する。
それでも間違いがあるんですよね💦
できれば、自分の家を建てている最中も現場を見ることをすすめします。
システムキッチン
キッチンについては奥さんが望むものをと考えていましたが、やはりキッチンも奥が深いですね!
私なりの目線でキッチンについて調べたことを書きたい思います。
基本的に土屋ホームカージナルハウスの標準仕様のキッチンはPanasonicのVスタイル、リクシルのシエラ、TOTOのミッテ。
これは地域によって違うそうで、岩見沢地域の標準となります。
私なりに各メーカーの特徴を。
すべての面において及第点というか、平均的に優れているという印象ですね。
最上級モデルのLクラスはカッコいいです!
ただ、Vスタイルから中級モデルのラクシーナとの機能面での差はあまり大きくないのですが、ラクシーナからLクラスは大きく差が大きいという感じですね。
シンクもトップも人工大理石で揃えたい感じです。
文句なしの一番人気。
使いやすさ、カッコ良さ、値段すべてにおいて上位です。
もともとはサンウェーブ製なので品質も問題なし。
キッチンを造ってるとは知りませんでした。
トイレやお風呂というイメージだったのですが、キッチンもなかなかで水回り全般で優秀なんですね。
特に上級グレードのクラッソのクリスタルカウンターが薄く、とてもカッコいいです!
番外編で
クリナップ
カウンターやシンクだけではなくステンレス製の内部構造が人気。
個人的にカウンターとシンクがオールステンレスがカッコイイですね!
ドイツの人気食洗器Mieleが装備できるのも魅力!
(しかし、5月の時点では装備できたのですが、6月に入って最上級グレードのものしか無くなり、現在は取り扱いすら無くなりました(涙)
原因はコロナなどの影響で生産を縮小しているそうで、在庫が品薄で日本への入荷がいつになるかわからないからだそうです)
タカラスタンダード
ホーロー素材を使用したの独自の路線。
傷つきにくく、丈夫で磁石も使える。
YouTube上ではかなり薦める声が多いようですが、いろんな意味で特徴的なブランドのようです。
それにしてもシステムキッチンはいいお値段ですね。。。
こだわればきりがないですが安くても中古車、高いものなら超高級車が買えます。
なので、しっかりと好みのものを見つけて悔いのない買い物をしたいですね。
断熱のはなし② 素材
断熱の地域区分というものが存在し、新地域区分によると私の住んでいる岩見沢地域は8地域に区分されているうちの2地域になります。
数字が少ないほど寒い地域。
すぐ隣の夕張市は1地域です。
北海道は全国的にみても断熱性能が高くしなければいけない、断熱性能が高い家が多いということになります。
建築系のYouTubeを見ていて気になるのはこの地域について。
北海道の家について話している動画がほとんどありません。
北海道の1,2地域ならばどのような性能が必要なのか、そういう構造にする必要があるのかを説明しているものが無いんです。
ほとんどが本州の仕様。
北海道については話の中で言及しているものもありますが、少し触れる程度。
例えば土屋ホームでは、北海道の仕様は断熱材の厚みが外壁部が700mm。
天井が100mmの押出ポリスチレンフォーム。
特注品ですがおそらくkanekaのカネライトフォーム。
本州では同じ素材でも厚みが違い、外壁は500mmだそうです。
一般的に使用されるのは繊維系素材のグラスウール。
原料のガラスを溶かして繊維状にしたもの。
壁の内部に埋め込まれているモフモフしたものです。
安価で断熱性能が高く、燃えにくい。
経年劣化も少なく体に優しい。
デメリットは水に弱く、施工に技術が必要。
しっかりと施工しないと結露などにより本来の性能を発揮しない。
天然鉱物由来のロックウール。
火災に強く防音、断熱性能も高い。
更に湿気にも強い。
デメリットはグラスウールよりは強いがやはり水を吸い込んでしまうと本来の能力を発揮しません。
グラスウールよりも高価です。
古紙を利用した天然の木質繊維のセルロースファイバー。
すべての面において優秀な断熱材ですが、施工が難しく、充填式のためリフォームには向かない。
高価です。
発砲プラスチック系として
硬質ウレタンフォーム
一条工務店が使用していますね。
高性能な断熱材で気密がとりやすく、とても優秀です。
プラスチック系素材に言えるのは燃えにくくはなっているもののやや熱に弱い。
有毒ガスが出るとか、割れることもあるとか。
フェノールフォーム
アイフルホームが使用していますね。
かなり高価ですがプラスチック系断熱材の中でもかなり優秀な断熱材だそうです。
燃えても有毒ガスが発しないのも◎
ビーズ系ポリスチレンフォーム
比較的安価で使用しやすい断熱材。
プラスチック系の中では断熱性能が低い。
押出法ポリスチレンフォーム
加工しやすく、基礎断熱などにも使用される。
最近はやっているのが発泡ウレタンフォーム。
もこもこと膨らんで固くなるやつです。
ユニバーサルホームやジョンソンホームなどでも使用しているようです。
100倍と30倍とあるそうですが、最近使用するメーカーが増えているようですね。
施工が難しいので専門の業者に頼むことが多いようですが、気密性や断熱性が高く、これから増えそうですね。
まだあるようですが、とりあえず主だったものを。
では、どれがいいのか??
YouTube動画でもこの質問が多いそうですが、私なりの結論は次回に。
8月11日 雨→雨漏り
今年の北海道の夏は暑くて雨がない。
1年に一週間続けば長い真夏日も今年は三週間以上続いてます。
冬は大雪。
夏は猛暑。
毎年になるのならば家造りも見直さなければいけない部分もあるかもしれませんね。
これからの北海道の新築もエアコンが必須になりそうです。
と言っていたら今日からは普通の夏に戻るとのこと。
久々の雨に20度以上の気温差。
体調管理が大変です。
雨に風もついて来たので新築の建物は大丈夫かなと?
というのも、住居部分は屋根がついているのですが、納骨堂はまだルーフィングのまま。
雨が降っても大丈夫だとはいえやはり不安ですよね。
明日には屋根材が貼られるとのことですが、その前日に雨。
しかもよく見てみると床に水が…
数カ所雨漏りが確認できました。
ルーフィングから染みたのか?隙間があるのか?
早速、ちょうど来ていた責任者のMさんに確認したところ、すぐに対応いただきました。
おそらく原因は風が強かったため、重ねて貼っていたルーフィングの隙間に水が入り、野地板の隙間から落ちたとではと。
確かに状況としてはそのような感じ。
それにしても、雨漏りを防ぐためのルーフィングがこれでは困ります。
実はこの状況、少し私が望んでいたことでした。
雨漏りしてほしいとは思ってませんでしたが、ルーフィングの状態で雨が降ったらどうなるんだろうというところ。
屋根材を貼ればそのような隙間は無くなるので、問題は無いのですが、念のため隙間をコーキングしてくれるとのこと。
Mさんの迅速な対応と、「このような状況で施主様の気持ちはよく分かります」という気持ちが伝わりました。
せっかくだからある程度乾いてから貼って欲しいとは思いましたが、状況的に見ても十分乾きそうですし、予定通り貼っても問題無さそう。
ブルーシートを貼るなど、雨養生をしっかりとしている会社もあるとのことですが、いくら大丈夫だとはいっても、そこまで気を配れると良いですね。
土屋ホームはとりあえずそこは△。
でも、後の対応は◎でしたね。
屋根についてはまた書きます。
私の家造りのおすすめYouTube動画
家を建てることはおそらく一生に一度という人が多いでしょう。
建てない人もいます。
とても高い買い物ですから、いわれるがままにというのは避けたいところです。
車よりも高価でオプションなどによって変わる金額もとても大きいです。
でも、金額の感覚がマヒしてしまい、車以上に〇〇万円の差ならいいかなと思ってしまいます。
必要ならばそれでもいいと思いますが、本当に必要なのか?その価格が妥当なのか?その判断は施主である私たちがしっかりと見極めて決める必要があります。
家を建てる、注文する側の施主力がとても大事だと思います。
その施主力を要請するためにネットやYouTubeで勉強してますが、本当に便利になりましたね。
もちろん、その中にも商売目的のものや間違いなども多くあるようです。
それを見極めるのも施主力です。
以前もこのブログでおすすめ動画をご紹介いたしましたが、さらにアップデートした今現在の私のおすすめのYouTubeの動画を紹介いたします。
今回は勝手に私なりの評価とおすすめ度を書いてみました。
私の独断と偏見なので悪しからずご参考ください。
殿堂
ラクジュ建築と不動産
→住宅系ユーチューバーの元祖!幅広い情報とマニアックさとわかりやすさのバランスが秀逸です。
注文住宅ハウスメーカー WELLNEST HOME
→この会社で家を建てたいと思います!
兵庫、大阪で高断熱高気密住宅専門の建築家集団 松尾設計室
→設計士さんが尊敬する設計士。かなりマニアックですが説得力、信頼度が半端ないです。家の性能については抜群ですね。
姫路の工務店 クオホーム
→視聴者の質問にはっきりと答えてくれて、信頼できますね。
「構造塾」木造住宅の耐震性能を本気で考える!
→構造の鬼!木造住宅の構造、耐震などについてはこの人で間違いないです!
群馬で注文住宅子育て世代の家設計
→視聴者の質問にわかりやすく回答。優しい口調で聞いていてわかりやすく安らぎます。
一級建築士サワダサワダ住宅相談室
→この中ではかなり癖が強い感じですが、マニアックさと説得力がすごいですね。動画も長めなのでかなりマニア向けだと思います。
S
家のサプリ
→最近はまっている動画です。家の欠陥などについて調査した情報などから家造りでの注意点などを解説してくれて、とても分かりやすいです。
家づくり せやま大学
→お金をかければいい家はできる。でもどこまで求めればいいのか…そんな疑問に答えてくれる動画です。お金をかけるべきところにかけて、ちょうどいい無駄のない良い家を造ることができる動画です。
げげ
→性能のいいのはもちろん、おしゃれでかっこいいのも家造りを教えてくれます。
エスケイハウジング家族おもいの家づくりラボ
→有名な動画ではないのかもしれませんがとても良い情報を発信していると思います。
「家つくりの知識」オガスタ新潟の社長チャンネル
→いい家を造っているという自信が満ち溢れてますね!この会社で家を建てたいと思わせてくれます。
兵庫・愛媛の工務店モリシタ・アット・ホーム
→地味ですが、様々なとても良い情報を提供してくれます。
A
住宅四天王 エース
→主にハウスメーカーについての情報を提供してくれます。実際の実験などは面白いですね。
まかろにお
→大手のハウスメーカーで家を建てたいと思うなら必見です!
→ハウスメーカーについての闇を暴露してます。ブラックな動画ですが、逆に新鮮で面白いです。このような情報も必要だと思います。
勝手にランク付けしましたが、あくまでも私の私見です。。。
悪しからずご理解ください。
住宅の構造などについての動画に偏っているのは、私の志向です。
内装やデザインなどに特化した動画や、私が見ていないだけで素晴らしい動画も多くあります。
参考になれば幸いです。
7月22日 フローリングが入った
土屋ホームはかなり早い段階で床が入ると言ってましたが、今日からフローリングを敷き始めました。
フローリングについてはPanasonicやダイケン、リクシルあたりが標準仕様。
設計士さんのオススメはPanasonic。
しかも標準仕様のものはあまり好きじゃないそうで、ワンランク上のベリティスフロアーSにランクアップ。
シートタイプのフローリングで、印刷だとは思えないような仕上がり。
住友林業で経験した無垢のフローリングがとても良く、無垢のフローリングが良いなと思っていましたが、様々な面で考えてそこは断念。
詳しいことはフローリングについてを参照。
定番といえばメープルやチェリーなど。
この辺は流行り廃りが無く人気色。
重厚感や高級感を演出するウォールナット系も人気のようですが、最近流行りはグレー系。
Panasonicだとカームチェリーやホワイトアッシュ、ウォッシュドオーク。
リクシルだとチェスナットあたりか。
かなり悩んだ結果選んだのは
Panasonic ベリティスフロアーS
カームチェリー
独特の木目がやや気になってはいたのですが、張ってみるとなかなか良いですね。
素材自体は薄いものですね。
棟梁曰く
「とても固いね。でもいい床材だよ。広いから張りごたえがあるね」
二階は違うフローリングにすることも考えましたが、統一しました。
ユーティリティーとトイレはクッションフロアー。
張った床の上には段ボールのような素材のシートでしっかりと養生。
貼ってみるととても悩んだ甲斐があってとても良い雰囲気。
貼る面積が広いだけに悩みますねぇ。
でも、しっりと悩んで決めるべき部分だと思いますね。
8月9日 土屋ホームについての雑談~土屋ホームの良さ?
暑い夏が東京オリンピックと共にどこかへ。
久々の雨模様。
祝日でもT棟梁は家を造ってくれます。
土曜日も日曜日も来てくれました。
「気になることがあったから来たんだけど、ここまでやったらさらにここまで、ここまでやったらさらにここまで…」
結局、ほとんど毎日造ってくれます。
この道40年以上の職人気質。
このような職人さんに造っていただけることに感謝です。
今日は責任者のMさんも様子を見に。
せっかくなのでいろいろと質問をしました。
Mさんはいつもしっかりと、ハキハキと答えてくれます。
壁の構造のこと、換気システムのこと。
札幌生まれだが本州の勤務が長かったこと。
本州と北海道の違いなどなど。
北海道の家はやはり高性能であること。
自社の家についてもかなり自信があるのだと思います。
設計士さんも棟梁も、皆さんに共通して言えるのはみんな 自社の造る家に自信と誇りをもっていることを感じます。
特に性能面や住み心地などについては自信をもっているという印象ですね。
ホームページ見ても確かに性能や構造について触れてはいるのですが、数値についてはあまり触れておらず、ちょっとわかりにくい。
でも、性能の良さは当たり前、丁寧に作ってという姿勢は感心しますね。
最近はC値やUa値、耐震等級などを前面に出すメーカーも多くなってきてますが個人的にはそこをあまり前面に出さずに、謙虚な姿勢は好感が持てます。
そこが土屋ホームの良さかもしれませんね。
売り上げには直結しにくいかもしれませんが(笑)