断熱のはなし② 素材
断熱の地域区分というものが存在し、新地域区分によると私の住んでいる岩見沢地域は8地域に区分されているうちの2地域になります。
数字が少ないほど寒い地域。
すぐ隣の夕張市は1地域です。
北海道は全国的にみても断熱性能が高くしなければいけない、断熱性能が高い家が多いということになります。
建築系のYouTubeを見ていて気になるのはこの地域について。
北海道の家について話している動画がほとんどありません。
北海道の1,2地域ならばどのような性能が必要なのか、そういう構造にする必要があるのかを説明しているものが無いんです。
ほとんどが本州の仕様。
北海道については話の中で言及しているものもありますが、少し触れる程度。
例えば土屋ホームでは、北海道の仕様は断熱材の厚みが外壁部が700mm。
天井が100mmの押出ポリスチレンフォーム。
特注品ですがおそらくkanekaのカネライトフォーム。
本州では同じ素材でも厚みが違い、外壁は500mmだそうです。
一般的に使用されるのは繊維系素材のグラスウール。
原料のガラスを溶かして繊維状にしたもの。
壁の内部に埋め込まれているモフモフしたものです。
安価で断熱性能が高く、燃えにくい。
経年劣化も少なく体に優しい。
デメリットは水に弱く、施工に技術が必要。
しっかりと施工しないと結露などにより本来の性能を発揮しない。
天然鉱物由来のロックウール。
火災に強く防音、断熱性能も高い。
更に湿気にも強い。
デメリットはグラスウールよりは強いがやはり水を吸い込んでしまうと本来の能力を発揮しません。
グラスウールよりも高価です。
古紙を利用した天然の木質繊維のセルロースファイバー。
すべての面において優秀な断熱材ですが、施工が難しく、充填式のためリフォームには向かない。
高価です。
発砲プラスチック系として
硬質ウレタンフォーム
一条工務店が使用していますね。
高性能な断熱材で気密がとりやすく、とても優秀です。
プラスチック系素材に言えるのは燃えにくくはなっているもののやや熱に弱い。
有毒ガスが出るとか、割れることもあるとか。
フェノールフォーム
アイフルホームが使用していますね。
かなり高価ですがプラスチック系断熱材の中でもかなり優秀な断熱材だそうです。
燃えても有毒ガスが発しないのも◎
ビーズ系ポリスチレンフォーム
比較的安価で使用しやすい断熱材。
プラスチック系の中では断熱性能が低い。
押出法ポリスチレンフォーム
加工しやすく、基礎断熱などにも使用される。
最近はやっているのが発泡ウレタンフォーム。
もこもこと膨らんで固くなるやつです。
ユニバーサルホームやジョンソンホームなどでも使用しているようです。
100倍と30倍とあるそうですが、最近使用するメーカーが増えているようですね。
施工が難しいので専門の業者に頼むことが多いようですが、気密性や断熱性が高く、これから増えそうですね。
まだあるようですが、とりあえず主だったものを。
では、どれがいいのか??
YouTube動画でもこの質問が多いそうですが、私なりの結論は次回に。